MT4/MT5の違い・インジケーター・ショートカット・EAの基礎
BY TIOmarkets
|November 25, 2025FXやCFDを始めると、最初に耳にするのがメタトレーダーという取引プラットフォームではないでしょうか。
その中でも代表的なのがMT4とMT5です。両者の違い(MT4とMT5の仕様差」をきちんと理解しておくと、無駄なくスムーズにスタートできます。
この記事では、インストールやログインなどの初期設定から、チャートのカスタマイズ、インジケーターやEAの基本、ショートカットまでを一通り解説します。専門書のような難しい理論ではなく、「画面のどこをどう操作すればよいか」をイメージしやすい実践形式でまとめています。
最後には、自分に合った環境で落ち着いて取引を続けるためのポイントもまとめるので、ゆっくり読み進めてみてください。
MT4/MT5とは?基本機能とバージョンの違い
まず押さえておきたいのは、MT4もMT5も同じ開発会社が提供するメタトレーダー(MetaTrader)シリーズだということです。
MT4はFXに特化したシンプルな設計で、裁量トレード・EAともに現在も定番として利用されています。一方、MT5は株価指数・コモディティ・株式などより多様な資産に対応できるよう拡張された後継版です。
海外ではmeta traderという表記もよく見かけますが、中身としては同じプラットフォーム群を指しています。MT4/MT5のどちらを選んでも、チャート分析、発注、インジケーターの利用、自動売買といった基本は共通しています。
ただし、時間足の種類、注文方法、ポジション管理のスタイルなど、細かな点にはMT4とMT5で明確な違いがあります。FXだけをシンプルにやりたい人はMT4、複数の銘柄や時間軸を横断して分析したい人はMT5、といったように、自分のスタイルから逆算して選ぶのがおすすめです。
最初にやるべきMT4/MT5の初期設定
口座開設とログインの流れ
リアルマネーで取引するには、まず証券会社やFX会社で口座開設を行う必要があります。フォームへの基本情報入力と本人確認書類のアップロードが一般的な流れです。海外業者の一例としてTIO Marketsの場合、公式サイトの 数分でリアル口座を開設する というページから、手続きのステップを確認できます。画面の指示に沿っていけば、はじめての方でも迷うことはない構成になっています。
MT4・MT5の入手とインストール
プラットフォーム本体は、必ず利用する会社の公式サイトからダウンロードしましょう。ファイルをダブルクリックして案内に従えば、インストール自体は難しくありません。
TIO Marketsでは、MT4/MT5プラットフォームを無料ダウンロードするページから、Windows版やモバイル版のインストーラーにアクセスできます。これがもっとも安全で確実なMT5のダウンロード方法の一例です。
インストール後、プラットフォームを起動してサーバーを選択し、口座番号とパスワードを入力するとログインできます。右下に回線状態が表示され、チャートのローソク足が動き出せば接続完了です。
チャート表示とカスタマイズ完全ガイド
ログインできたら、次のステップはチャートを「自分の目に合う」状態に整えることです。初期設定のままでは、背景色やローソク足の色、グリッドなど見づらく、長時間の分析で目が疲れやすくなります。
時間足は1分足〜月足まで切り替え可能で、短期売買なら1分足・5分足、スイング寄りなら4時間足や日足、といったように中心にする時間足を決めておくと分析しやすくなります。
チャート上で右クリック→「プロパティ」を開くと、背景色、陽線と陰線の色、グリッドの表示などを細かく調整できます。一度好みの配色に設定後は、「テンプレートとして保存」しておくと、別の通貨ペアを開いたときにも同じデザインをすぐに再現できます。
さらに、複数のチャートレイアウト(例:短期用・中期用)を切り替えたい場合は、「プロファイル」を使うと便利です。MT4/MT5の下部にあるタブからプロファイルを保存しておけば、画面構成ごとワンクリックで切り替えられます。
インジケーターの基礎と設定方法
インジケーターは、チャート上の値動きをさまざまな形で「見える化」してくれる分析ツールです。移動平均線やRSI、MACDなどが代表例で、トレンドの強さや相場の過熱感を判断するのに役立ちます。
ただし、最初から多くを載せすぎると、チャートが何を示しているのか分からなくなりがちです。まずはトレンド系(移動平均線など)を1つ、オシレーター系(RSIなど)を1つというように、役割の異なる2〜3個のインジケーターだけを組み合わせて使ってみると良いでしょう。
挿入メニューの「インジケーター」から追加したいものを選び、期間や色を調整するとチャートに反映されます。不要になったときは、チャート上で右クリック→「インジケーター一覧」から削除できます。
インターネット上には、カスタムインジケーターも数多く公開されています。ファイルを所定のフォルダに保存し、プラットフォームを再起動すると「ナビゲーター」ウィンドウに表示されるので、そこからドラッグ&ドロップで適用できます。ただし、効果や信頼性はそれぞれ異なるので、まずはデモ口座でじっくり試すのが無難です。
EA(自動売買)の基礎と安全な使い方
EA(エキスパート・アドバイザー)は、あらかじめプログラムされたルールに従って自動で取引する仕組みです。感情に左右されない、一貫したルール運用ができる反面、相場環境の変化に人間の直感で対応しづらいという側面もあります。
特に、MT4でまだFXの裁量トレードに慣れていない段階から、いきなりEAだけに頼るのはおすすめしません。まずは裁量で「ドン条件でエントリーし、どこで損切りするのか」を自分で説明できるようになってから、そのロジックをEAに落とし込むほうが安全です。
MT4/MT5でEAを動かすには、ツールバーの「自動売買」ボタンをオンにし、EAをチャートに適用したうえで、ロット数や稼働時間帯、最大ポジション数などのパラメータを設定します。その後、ストラテジーテスターを使えば、過去データによるバックテストが可能です。
ここで重要になるのが、スプレッドや手数料、スワップポイントなどの取引コストです。特に細かい利幅を狙うEAでは、コストの差がそのまま成績の差になります。TIO Marketsの スプレッドや手数料などの取引条件を確認する のページで、銘柄ごとの条件を事前に把握しておくと、EAのテスト結果を現実的に評価しやすくなります。
ショートカットキーとツールバーで操作を高速化
裁量トレードをしていると、「チャートをもう少し拡大したい」「時間足を1つ上げたい」といった細かな操作を何度も繰り返すことになります。ここで毎回マウスを動かしていると、意外に時間と集中力を消耗します。
MT4/MT5には、チャートの拡大縮小、時間足切り替え、オブジェクト削除などのショートカットキーが用意されています。すべて覚える必要はなく、自分がよく使う操作を2〜3個だけ選んで、意識的に使ってみてください。数日経つころには、手が自然に動くようになっているはずです。
あわせて、ツールバーのカスタマイズも行いましょう。使わないボタンを外し、成行注文や新規チャート、時間足切り替えなど、よく使うアイコンだけを前面に配置しておくと、クリック箇所を探す時間が減ります。短期足でのトレードが多い人ほど、この「ちょっとした効率化」が効いてきます。
よく使う取引画面と注文の基本操作
MT4/MT5の画面は、いくつかのウィンドウに分かれています。それぞれの役割を理解しておくと、必要な情報にすぐアクセスできるようになります。
- 「気配値表示」:各銘柄の現在レートやスプレッドを一覧で確認
- 「ナビゲーター」:口座一覧、インジケーター、EA、スクリプトなどにアクセス
- 「ターミナル」:保有ポジション、口座履歴、ニュース、アラートなどを管理
注文方法は大きく、成行注文、指値注文、逆指値注文の3種類に分類されます。
今のレートで素早くポジションを持ちたいときは成行、特定の価格まで下がったら買いたい/上がったら売りたい、という場合は指値や逆指値を使います。チャート上で右クリックして「注文発注」を選ぶ方法と、ワンクリック取引パネルから発注する方法があるので、自分のスタイルに合うほうを試してみてください。
初心者がつまずきやすいトラブルと対処法
実際に使い始めると、「チャートが動かない」「注文が拒否された」「EAがまったく動かない」といったトラブルに必ず一度は遭遇します。ここでは代表的なチェックポイントだけ挙げておきます。
- チャートが動かない:右下の回線状態を確認し、赤表示ならサーバー変更や再ログインを試す
- 注文が拒否される:最小ロットや最大ロット、証拠金、取引時間帯などの条件を見直す
- EAが動かない:「自動売買」がオンかどうか、エキスパートタブにエラーが出ていないか確認
原因を1つずつ切り分けていく癖をつけておくと、同じトラブルが起きたときにも落ち着いて対処できます。ここでも、MT4とMT5で仕様が微妙に異なる部分があるため、あらためてMT4とMT5の違いを整理しながら使っていくと理解が深まります。
初心者向けの安全な運用アドバイス
最後に、これから本格的に取引を続けていくうえで大切だと感じるポイントをいくつか整理しておきます。
1つ目は、まずは必ずデモ口座から始めることです。本番と同じレートで、仮想残高を使って練習できるので、MT5の使い方や注文方法、チャート操作を落ち着いて試せます。
2つ目は、ロット管理と損切りルールを事前に決めておくことです。その日にどれだけ負けたら一旦やめるのか、1回のトレードで口座の何%までリスクを取るのか、といったラインを事前に言語化しておくと、感情的な取引を減らせます。
3つ目は、プラットフォームの使い方だけでなく、相場の考え方そのものも並行して学ぶことです。体系的に学びたいなら、TIO Marketsの初心者向けのMT4/MT5解説記事をもっと読む のような教育コンテンツを活用すると、チャート分析やリスク管理の土台を段階的に身につけやすくなります。
まとめ:MT4とMT5の違いを理解して、自分仕様の環境を作ろう
MT4とMT5はどちらも強力なプラットフォームですが、万能な「正解」はありません。大事なのは、MT4とMT5の違いを理解したうえで、自分の取引スタイルや経験レベルに合ったほうを選び、さらにチャートやインジケーター、EA、ショートカットなどを少しずつ調整していくことです。
今日できることは、大きなことではなくてかまいません。背景色を変えてみる、インジケーターを1つ減らしてみる、ショートカットを1つ覚えてみる。そうした小さな一歩の積み重ねが、結果的に「見やすくて、ミスが少なくて、落ち着いて取引できる環境」を作っていきます。
MT4/MT5は、使いながら少しずつ育てていくタイプのツールです。あせらずに、一つひとつの設定と向き合いながら、自分だけの取引環境を整えていきましょう。

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